去年やった「プレイヤーが途中でゲームをやめる理由調査」は、遠藤にしてみれば「そんなことわかってるよ」なことを学術的に捉えるキッカケだったんだけど、日本人なら暗黙の了解で通用することを明文化していないから、空気を読む文化のない人達から「日本は遅れてる」とか言われてしまう。なのでグゥの音も出ないようにするには、「そんなことわかってるよ!」的なことを論文にしなければならないのだね。ちょっとバカバカしいと思えるんだけど、日本のゲームの優位性を知ってもらうには、愚直にこんな積み重ねをしなければならないわけだ。
去年の調査は夏の学会で発表したんだけど(論文はこちら )、調査の方向が「どんな理由があるのか?」を調べたものだったので、正確には「ある理由でどれだけの人がゲームをやめている」のかは分からない。発表した後に、各所からこの不備を指摘されて「面倒臭いなぁ」と思ったものの、ここでちゃんとやっておかないと信憑性の低い研究になってしまう。
というわけで「わたしはコレでゲームをやめました」定量調査を行っています。前回の調査から明らかになった64項目について、心当たりのあるものにチェックしてもらうアンケート方式です。この手の調査に信憑性を持たせるためには、2,000人くらいのデータが必要なので、皆様是非回答だけでなく告知にもご協力お願いします。
それともう1つ。「人生最高のゲームはコレ!」についても定量調査を行っています。こちらは予備調査を行ったところ、そのゲームが好きな理由やそのゲームを始めた年齢、現在もプレイしているか、などからいくつかのプレイヤーモデルが構築できそうなので、それらの観点から見たアンケートになってます。
中学生の頃に遊んだゲームを今でも続けている人とか、明らかに現在のグラフィックの方が綺麗なのに昔のゲームが好きな理由が「美麗なグラフィック」だったり、新しいゲームを作る際に、超えなければならない壁は何なのか?という指標を得る目的です。こちらも2,000人くらいのデータが必要なので、回答と告知にご協力ください。調査結果は8/1の日本デジタルゲーム学会夏季研究発表大会にて発表する予定です。
◆「わたしはコレでゲームをやめました」
◆ 「人生最高のゲームはコレ!」
-- 告知にはこちらを使ってね --
「私はコレでゲームをやめました」アンケート http://t.co/Qkm8TZiU2f
「人生最高のゲームはコレ!」アンケート http://t.co/KOl6aswGks